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あまのや着物コラム

重ね衿(伊達衿)とは?いつ使うの??
2021年10月07日

重ね衿(伊達衿)とは?いつ使うの??

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こんにちは、あまのやの古島です。

先日、着方教室の生徒さまより「重ね衿って、どんな時に使いますか??」というご質問をいただきました。

 

振袖には必ずといっていいほど、重ね衿を付けていますよね!

では他の着物にはどうでしょう。

 

今回は、重ね衿についてご紹介させていただきます。

 

 重ね衿(かさねえり)とは

重ね衿は、別名「伊達衿(だてえり)」ともいいます。

着物の装飾アイテムのひとつで、着物を重ねて着ているように見せるためのものです。

 

お雛様を想像してみてください…

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何枚もの着物を重ねて着ていますよね。

 

「十二単」

 

「十二」とは「十二分に」という言葉があるように「たくさん」を意味するものです。

12枚もの着物を重ねて着ていたわけではないみたいですね。

当時は体が冷えてしまわぬように重ね着をしていたと言われています。

のちに、たくさんの着物を重ねて着ることは豊かさの象徴とみなされるようになりました。

 

大正時代までは、留袖・振袖・訪問着といった礼装用の着物は、「祝い事を重ねる」という意味から、何枚か重ねて着ていました。

現代では、留袖に「比翼(ひよく)」を付けて仕立てますが、これは2枚重ねの名残です。

そして重ね衿は、比翼衿をさらに簡略化されたものになります。

 

「実際には着物を重ねて着ていないが、着ているかのように見せる」という意味で、重ね衿を使うようになりました。

 

重ね衿は、着物を重ねていた意味と同じ意味を持ち、「祝い事・慶び事がますます重なるように」という願いが含まれています。

ですので、幸せなフォーマルシーンで着られる着物に使います。

 

では、フォーマルシーンには必ず使わなくてはいけないのでしょうか?

 

いいえ、そんなことはありません!

重ね衿はあってもなくても大丈夫です。

あるとより一層華やかなりますし、逆にすっきりと控えめな印象に仕上げたい時には、使わない場合もあります。

 

 重ね衿の種類と合わせる着物

重ね衿には色々な種類のものがあります。

単色のもの

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多色のもの

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ラインストーンなどの装飾の付いたもの

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など、様々です。

主に、訪問着や振袖など、華やかな礼装に付けます。

黒留袖

比翼を付けるので使いません。

色留袖

一つ紋など比翼を付けない場合に、白を用います。紋なしで訪問着感覚で着用する場合は色物でもOKです。

訪問着・付下げ・色無地

地色に近い濃い色か薄い色を選ぶと上品でキレイに調和します。

お子さまのお宮参り、七五三、入卒でお召しになるなら、上品な淡い色の重ね衿がオススメです。もちろん、重ね衿を入れなくても大丈夫です♪

振袖

重ね衿を使って、より一層華やかなコーディネートに♪

ラインストーン付きなど、ステキな重ね衿がたくさんありますので、着物と帯と半衿のコーディネートで楽しんでください!

小紋

「小紋=カジュアルな着物」というイメージもありますが、小紋の柄行・帯や小物によっては、改まったシーンで活躍してくれる着物でもあります。

そういったシーンでの着用ならば、重ね衿も品格のあるコーディネートがオススメです。

それ以外はカジュアルに着る小紋にあまり用いません。

浴衣

最近ではアクセサリー感覚で使うこともありますが、本来の重ね衿の意味はもちません。

 

 重ね衿の効果

重ね衿の効果として

 

・着姿を華やかにする

・格が上がる
・お顔うつりが明るくなる
・合わせ方によって個性が表現できる

・同じ着物でも重ね衿を変えることで印象を変えることができる

・重ね衿の色で着姿全体を引き締める

 

などがあります。

 

 まとめ

重ね衿に付いてご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?

 

「祝い事・慶び事がますます重なるように」という意味が込められた重ね衿は、フォーマルシーンで着用する着物に使います。

「礼装着物の重ね着」の名残なので、カジュアルな着物や普段の着物には重ね衿を用いません。

華やかさを演出する場でないことや、不幸を重ねることに繋がるためお葬式など弔事の際に重ね衿を用いることはマナー違反となります。

 

 

衿元をステキに演出してくれる重ね衿。

 

わずか5mm程度しか出ませんが、この筋が入っているだけで、華やかな印象になります。

 

着物に合わせてコーディネートしてみてはいかがですか♪


着物に関してご不明な点などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

 

着物の最も大きな楽しみはコーディネートだったりします。
自分らしさを表現しながら着物ライフをステキにお過ごしくださいませ。



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