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あまのや着物コラム

【桃の節句・子供の着物】ちょこっと豆知識~ひな祭り編~
2021年02月26日


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こんにちは、あまのやの古島です。

 

 

33日は雛まつりですね!

 

毎年、お雛さまを飾ると、娘はお雛さまの前に椅子を持ってきて眺めています。

その後ろ姿を見ていると、なんとも微笑ましいのです♪

 

今回はひな祭りについて、お話しさせていただこうと思います。

雛人形を飾ってお祝いをするひな祭りは桃の節句とも言われ、特に、女の子が誕生して初めて迎える雛の節句は「初節句」として盛大に祝われています。

 

また、お宮参りの祝い着や七五三の着物などに用いられる古典文様には、雛道具に由来するものが多くありますので、併せてご紹介していきますね♪

 

 節句とは

 

まずは節句からお話ししていきます。

 

節句と言えば、桃の節句、端午の節句などを思い浮かべると思いますが、他にも節句があるのをご存じでしょうか。

 

 

17日:人日(じんじつ)、七草の節句

33日:上巳(じょうし)、桃の節句

55日:端午(たんご)、菖蒲の節句

77日:七夕(しちせき)、笹竹の節句

99日:重陽(ちょうよう)、菊の節句

 

これらは中国から伝わった風習に、日本の宮中行事などが合わさり、日本の季節行事として現代でも「五節句」と呼ばれ定着しています。

 

五節句には、33日、55日のように奇数が重なる日が選ばれていますが、中国の陰陽五行説を由来とし、邪気を祓う行事を行ったことがはじまりとされています。

ただし、11日だけは別格とし、17日を節句としています。

 

 ひな祭りとは

 
ひな祭りとは、五節句の一つでもある「上巳:桃の節句」のことです。


平安時代の貴族の子どもの間で、「雛あそび」が流行していました。

雛あそびとは、男女一対の紙人形(ひいな)とそれに合った小さな食器や調度品を使ったままごと遊びのことです。

 

また、中国では、上巳(じょうし=三月最初の巳の日、のちに三月三日に定められる)に、邪気を払い春の到来を祝うために野山に出て新鮮な空気を吸いながら青々とした大地を踏みしめよう!という踏青(とうせい)という風習があり、平安時代の宮中では、この中国の風習に倣い、上巳節会(じょうしせちえ)として宴が開かれました。

季節の変わり目は、昔から邪気が入りやすいといわれており、無病息災、豊作、子孫繁栄などを願わずにはいられない、節目の時期であったようです。

 

この「雛あそび」と「上巳」が結びつき「ひな祭り」の原型になったと考えられています。

 

室町時代になると、踏青のような山遊びや磯遊び、厄を払うために流す「流し雛」などの風習が残り、いつしか雛人形は流すものから飾るものへと変化します。

 

紙のひな人形が発展し、現在の豪華な雛人形になったとされています。

 

一対の人形だけだったものが、次第に、お殿様とお雛様の人形を中心に、三人官女や五人囃子など数々の調度品を整え、お道具が増えていきました。

 

 

このようにさまざまな要素が入り混じっている雛まつりでは、老若男女を問わず人々の無病息災などを願った行事でした。

家に女児が産まれると初節句に雛人形を揃えて盛大に祝うようになり、次第に女児のまつりとなっていきます。

もちろん雛まつりは初節句だけのものではありません。

毎春、雛人形を飾り、子どもとともに祝います。

雛祭りには「幸せな結婚をするように」「子を産んで子孫が繁栄しますように」など、女の子の健やかな成長と幸せを願う意味が込められています。

 

また、桃の木は邪気を払うとされ、ちょうど上巳の節句の頃に花が咲くことから、雛まつりは「桃の節句」とも言われ親しまれてきました。

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 雛人形を飾る期間

 

ひな祭りに雛人形を飾るのは、流し雛の風習通り、人形に厄災をうつして身代わりに引き受けてもらうためです。

厄払いの意味があるので、節分で豆まきをして厄を払った後に飾るという流れがあります。

明確な決まりはありませんが、2月の中旬頃、季節の変わり目である立春をあたりが良いとされています。

 

 

片づけの日にちにも決まりはありませんが、しまう時期が遅れると婚期が遅れる…と良く聞きますよね。

雛人形の婚礼の様子を結婚の象徴と考え、早く片付けることで嫁に早く行くということを表現しているとか、片付けるしつけの意味を込めての言い伝えとも言われています。

 

また、ひな祭りのルーツである「上巳」の節句はもともと旧暦33日であるため、地域によっては3月末や4月上旬まで雛人形を飾っているところもあるようです。

 

何より、雛人形にとって負担の少ない良く晴れた日に片付けることが大切です。

天候と相談しながら湿気のない日に片付けをしましょう!

 

 子どもの着物の古典文様とは

 

子どもの着物に用いられる古典文様には、雛道具に由来するものや、平安時代に用いられた器物が多く描かれています。

 

貝合わせと貝桶(かいあわせとかいおけ)

蛤をはじめとする二枚貝は形が一つずつ異なっていて、対になる貝殻でなければ合わせることはできません。

この特性を生かしたのが「貝合わせ」という遊びです。

貝桶とは、貝合わせの道具を収めて置く入れ物のことです。

貝の内側に蒔絵や金箔で装飾され、さまざまな絵が描かれました。

他の貝と合わすことができないことから、生涯一人の人と添い遂げられるようにという願いがこめられ、貝合わせ=夫婦円満の象徴とされ、これらの貝とそれを入れる豪華な貝桶は大名家などの嫁入り道具となり、雛道具にもミニチュアのものが入れられるようになりました。

 

犬筥(いぬばこ)

犬は古くから、人間を厄災から守ると信じられていました。

寝ている子どもを魔から守ってくれるようにという願いを込めて、平安時代に一対の犬の張り子を寝所に置くようになり、やがて顔を子どもの顔にしたものが作られるようになりました。

この風習はその後も伝えられ、雛道具に加えられるようになりました。

貝桶と共に、犬筥は女の子の健やかな成長と幸福を願う雛飾りとして、特に華やかで存在感のある品です。

 

檜扇文様(ひおうぎもんよう)

檜扇とは檜の薄板を重ねて下方を要とし、上端に絹糸を通したものです。

宮中の女性の礼装用に用いられました。

衵扇(あこめせん/あこめおうぎ)とも呼ばれる、美しい彩色で吉祥画を描く華やかなもので、両端に造花がつき六色の飾り糸を垂らします。

十二単の女性がこの衵扇を手にしている様子が描かれているものをよく見かけます。

お雛様も持っていますよね。

檜扇は女性の着物の文様として多く使われている文様の一つです。

 

 おわりに

 

今回はひな祭りの歴史や雛道具に由来する着物の柄の一部をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

 

毎年何気なく飾っていた雛人形も、歴史を知ると面白いですね!

 

雛人形を飾ることは、人形に厄災をうつして身代わりに引き受けてもらうためだったとは…!!

 

特別な日に食べる「ちらし寿司」、色とりどりの具材には、みんなが元気に大きくなれるようにという願いも♪

エビにはエビのように腰が曲がるくらいまで長生きできますように…
レンコンには穴が開いていることから見通しが立つ、穴から未来の良いことが見えますように…
いくらは子どもがたくさん出来ますように…
きぬさやには健康でマメに働けますように…

蛤のお吸い物には「蛤の貝のようにぴったりと合う生涯のパートナーと一生添い遂げられますように」との願いが込められているとか!

 

意味を知ると思い入れもさらに強くなり、今年のひな祭りは、今までとは違った「ひな祭り」になりそうです♪

 

お子さまに着物を着せてお祝いするのも良いですね!!

七五三を控えているお子さまがいらっしゃるご家庭では、こうしたお祝い事に着物を着せて慣らしてあげるのも良いですよ♪

 

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今回、着物の文様や柄について、雛祭りに関するものの一部をご紹介させていただきましたが、着物の柄など、また改めてその意味などをお伝えできればと思っております!

 

着物の柄には意味があります。

 

意味を知ることで、より着物ライフを楽しんでいただけると思います♪

 


また、こちらも併せてお読みいただければ嬉しいです。
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【子どもの着物】ちょこっと豆知識~お宮参り編~
【子どもの着物】ちょこっと豆知識~七五三編~
【子どもの着物】ちょこっと豆知識~十三まいり編~
【子どもの着物】ちょこっと豆知識~成人式編~


 

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一人でも多く着物ファンが増えることを祈って…

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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