2020年10月16日
こんにちは、栃木県小山市にあります呉服屋あまのやの若女将、天野愛繪です。
今回、皆様気になる「お値段について」ブログを書いていこうと思いまして、
いざ調べてみますと、様々なサイトさんで、丁寧にご説明してくださっているので、
私は少し違った目線で、少しでもお役に立てたらいいなぁ…と書いてみることにします。
その前にまず、私の経歴を少しご紹介させてください。
私は中学卒業後、15歳で京都に行きまして、16歳から舞妓さんとして約5年半ほど
修業させていただいておりました。
右も左も分からない田舎の娘が、1から10、いえ12と言えるほど、懇切丁寧に
お客様、おかあさん(女将さん)や姉さん方に教えてもらい、今があります。
舞妓さんのお仕事とは、夢のあるお仕事です。
ですから、といったら言い訳に聞こえるかもしれませんが、品物の「相場」や「値段」
を気にせずに、生活させていただいていました。
ですが、今思えばその代わりに、「価値」であったり「ええもの(良いもの)」を大切にすること
を教えてもらったように思います。
具体的に言いますと、舞妓さんは「裾引き」とよばれる、お袖と裾が長い着物を、一ヶ月間の間
綺麗に着続けなくてはなりません。
また「ぽっちり」という、家の家宝ともいうべき立派な帯留もさせてもらいます。
これらは、新たに作っていただくこともありますが、大体はお家の先代、先々代の姉さん方の
物を、引き継いで使わせていただきます。
それはそれは、職人さんのお仕事が素晴らしかったり、配色・柄いきのセンスもさることながら、
私が思う、まさに「ええもの」で。
値段のことは一切言われなくとも、この「ええもの」を身に付けさせてもらえると思うと、胸が躍ったものでした。
例えば「母が一緒に選んでくれた思い出深い着物」「祖母が着ていて、いつか着たいと思っていた着物」
「一目惚れして、思い切って初めて自分で買った着物」「お得に買えた上に、よく褒められる賢い着物」
「職人さんの想い・手仕事に感動して、手元に置きたいと思った着物」など
もちろん値段あってのことですが、それ以上にその時に感じた「価値」や「良さ」は
きっとその人だけのものなのではないのかと。
結局何が言いたいかというと、「自分が気に入った」のであれば、それはその人にとっての「ええもの」である。
その時にお相手してくださった方が誠実だった、とか、
もうこの技術は今後出来ないであろう貴重な手仕事のもの、であったり
何かこう心が動いたこと
全て含めて「価値」であり「良さ」になりえるのではないかと。
ですから、吟味したり考えたり
自分にとって「満足できるお買い物だった」と思っていただけることが大切だと私は思います。
「値段を聞くだけでは、いけないんじゃないか」
「必ず買わなきゃならないんじゃないか」
「下見をしたい、とは言いにくい」
「着物のことを、何も知らないし聞くのは恥ずかしい」
そんなことは決してないと、改めて伝えたいと思ったのです。
むしろ、どんどん聞いていただきたいです。
うまくまとめられないのが、もどかしいですが
恐れずに、自分の気に入るものをお店の人と一緒に探して、
値段を含め気になることは全て聞いてみてください
じっくりでもいいんです
そして
自分だけのええもの、に出逢えますように。
天野愛繪
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*コーディネートもよろしければご覧ください♪
季節に応じた着物コーディネートをご紹介中↓
→ あまのや二十四節気着物コーディネート
*商品については、あまのやにお問合せください
今回、皆様気になる「お値段について」ブログを書いていこうと思いまして、
いざ調べてみますと、様々なサイトさんで、丁寧にご説明してくださっているので、
私は少し違った目線で、少しでもお役に立てたらいいなぁ…と書いてみることにします。
着物の値段について私なりの視点で書きます
その前にまず、私の経歴を少しご紹介させてください。
私は中学卒業後、15歳で京都に行きまして、16歳から舞妓さんとして約5年半ほど
修業させていただいておりました。
右も左も分からない田舎の娘が、1から10、いえ12と言えるほど、懇切丁寧に
お客様、おかあさん(女将さん)や姉さん方に教えてもらい、今があります。
舞妓さんのお仕事とは、夢のあるお仕事です。
実は相場や値段とは無縁でした
特に舞妓さんは「日常生活を感じさせないように」と教えてもらいました。ですから、といったら言い訳に聞こえるかもしれませんが、品物の「相場」や「値段」
を気にせずに、生活させていただいていました。
ですが、今思えばその代わりに、「価値」であったり「ええもの(良いもの)」を大切にすること
を教えてもらったように思います。
具体的に言いますと、舞妓さんは「裾引き」とよばれる、お袖と裾が長い着物を、一ヶ月間の間
綺麗に着続けなくてはなりません。
また「ぽっちり」という、家の家宝ともいうべき立派な帯留もさせてもらいます。
これらは、新たに作っていただくこともありますが、大体はお家の先代、先々代の姉さん方の
物を、引き継いで使わせていただきます。
それはそれは、職人さんのお仕事が素晴らしかったり、配色・柄いきのセンスもさることながら、
私が思う、まさに「ええもの」で。
値段のことは一切言われなくとも、この「ええもの」を身に付けさせてもらえると思うと、胸が躍ったものでした。
値段も価値、すべて価値
これは私の想いであって、皆様にもそれぞれ「想い」があるかと思います。例えば「母が一緒に選んでくれた思い出深い着物」「祖母が着ていて、いつか着たいと思っていた着物」
「一目惚れして、思い切って初めて自分で買った着物」「お得に買えた上に、よく褒められる賢い着物」
「職人さんの想い・手仕事に感動して、手元に置きたいと思った着物」など
もちろん値段あってのことですが、それ以上にその時に感じた「価値」や「良さ」は
きっとその人だけのものなのではないのかと。
結局何が言いたいかというと、「自分が気に入った」のであれば、それはその人にとっての「ええもの」である。
その時にお相手してくださった方が誠実だった、とか、
もうこの技術は今後出来ないであろう貴重な手仕事のもの、であったり
何かこう心が動いたこと
全て含めて「価値」であり「良さ」になりえるのではないかと。
ですから、吟味したり考えたり
自分にとって「満足できるお買い物だった」と思っていただけることが大切だと私は思います。
「値段を聞くだけでは、いけないんじゃないか」
「必ず買わなきゃならないんじゃないか」
「下見をしたい、とは言いにくい」
「着物のことを、何も知らないし聞くのは恥ずかしい」
そんなことは決してないと、改めて伝えたいと思ったのです。
むしろ、どんどん聞いていただきたいです。
うまくまとめられないのが、もどかしいですが
最後に何が伝えたかったのか
恐れずに、自分の気に入るものをお店の人と一緒に探して、
値段を含め気になることは全て聞いてみてください
じっくりでもいいんです
そして
自分だけのええもの、に出逢えますように。
天野愛繪
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*コーディネートもよろしければご覧ください♪
季節に応じた着物コーディネートをご紹介中↓
→ あまのや二十四節気着物コーディネート
*商品については、あまのやにお問合せください
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