着物を着られるようになると、美しい着方やコーディネートが気になりますね。もっと着物生活を楽しむための情報をまとめました。

Q.半衿って、夏と冬で違うの?

着物同様、半衿も、季節に応じて着こなしを変えたい部分です。
基本的に寒い季節には、袷の着物に合わせてつるんとした「塩瀬(しおぜ)」の生地の半襟。暑い季節には、麻素材や塩瀬でも、一部、絽(隙間)のある縞模様の生地の半襟をつけることが多いです。素材は、絹やポリエステルなど、色々な種類があります。
特別決まったルールはありませんので、気候に応じてのご判断でも構わないと思います。現代はお茶席などではない限り、気温に合わせて早めに付ける場合もあります。

Q.半衿は付け替えが必要?

季節や汚れに応じて、付け替えが必要となります。ご自分で付け替えを楽しまれるのもよろしいですし、お任せしたいという方は、半衿付けをあまのやで承っております。お困りの際には、ぜひ、ご相談ください。

Q.半衿の汚れの落とし方は?

首まわりに触れる半衿は、汚れやすいものです。汚れてきたなと感じたら、長襦袢から外して洗います。目立たない程度の汚れはベンジンで落とせることもありますが、半衿の素材によってお手入れ方法が異なります。また、汚れてから時間が経ってしまったもの、汚れ具合によっては半衿を取り換えたほうがよろしい場合もございますので、お困りの際には、あまのやにご相談ください。

Q.帯の厚みが年配の人みたいと言われた。どうしたらいい?

帯の厚みというのは、恐らく帯枕の厚みのことを指しているのでしょう。洋服でも20代の方と50代の方が着る洋服が違うように、着物では、帯枕の厚み・高さなどでも、そのご年齢の装いがより美しく映えるよう表現されます。装いについてのアドバイスも、あまのやにご相談ください。

Q.羽織とコートは何が違うの?

羽織は屋内で脱がなくても良いものとされていて、帯が見え、羽織紐を付けます。着物とのコーディネートを楽しめるアイテムの1つです。帯結びに自信のない時などにも非常に便利です。
コートは移動中などの汚れを防ぐもので、屋内に入る際に脱ぐのがマナーです。

羽織とコートは日本人の「包む」という文化が表れている装いなのではないでしょうか?
どちらも防寒のためだけでなく、着物の素敵な文化のようにも思えます。

Q.着物に半幅帯ででかけるのはおかしい? 半幅帯は「普段使い」って言われたけど、「普段」ってどういうレベル?

着物に半幅帯もカジュアルな装いにはよろしいでしょう。普段使いというのは「式」という名前の付く場、お茶席などを除く場合のこと。つまり、「ちょっとしたお出かけ」「日常使い」「お遊びの場」を指します。

Q.絽?紗?夏物?どんな違いがあるの?

絽・紗はいずれも盛夏に用いる夏物です。織り方が違い、透け具合も絽より紗の方がより透けて見えます。実際に、実物を見ていただいたほうが、ご理解されやすいかと思いますので、あまのやに来店ください。

Q.暑い夏、着物の下にステテコでもいいと聞いたけど、問題ないのですか?

夏の暑い時期には少しでも暑さを避ける工夫をしたいところですね。足さばきがスムーズであれば、問題はありません。また、ステテコの上に長襦袢を着るので、透けないかとは思いますが、白地やベージュ地がお勧めです。

Q.お茶会の席の帯は袋帯が良いと聞いたのですが、綴れ織の帯でも問題ありませんか?

綴れ織の帯は、名古屋帯でも袋帯と同格の装いですので問題ありません。

Q.草履にもTPOはありますか?

あります。フォーマル用(式など)とカジュアル用(普段)があります。草履の台の色、鼻緒の色で、フォーマル・カジュアルがあります。

Q.塵除け(ちりよけ)って何ですか?

塵除け=道行=コートです。コートは、洋服と同じで、屋内に入る際に脱ぐようにします。それにより、室内に汚れを持ち込まないという心遣いを表しています。

Q.たんすの中の着物の整理をしたいのですが、どこに相談していいかわからない。

あまのやで承っております。必要なもの、そうでないものをお客様のライフスタイルに合わせてご提案させていただきます。

Q.草履は足より小さいサイズがいいと言われたけど、どのくらいのものを買えばいいの?

草履は靴と違い、かかとが少し出るよう、つっかけて履くのが一般的です。実際に自分の足にあったものを選ぶことがいいと思いますので、ぜひ、実際に履いて、体感してみてください。

Q.自分に似合う色がわかりません。

まず着装(簡易的に衿を付けて着物を合わせること)することにより、ご自分に合う色を探していきます。お客様お一人おひとり、肌の色も異なりますので、顔色が明るく見える色を自分に似合う色としておすすめしております。

Q.道行(みちゆき)って何ですか?

コートの種類の1つです。着物では、コートの衿の形によって名称が異なりますが、道行は衿元が四角い形状のもの。他にも着物衿といって、衿が着物のように合わせるようになっていたり、よりおしゃれにこだわりたい方には、「代わり衿」もあります。

Q.着物の色合わせ、柄あわせの方法がわからない。

柄×柄、無地×無地でも、コーディネート次第で楽しめます。関東は「引き」のコーディネート。関西は「足す」コーディネートと言われていますね。

Q.着崩れない着物の着方は?

多少の着崩れは、動いていればどんなにきれいに着付けたとしても、あります。着慣れることで着崩れたとしても、自分で引っ張って直すことができたり、着崩れない所作をすることで、気にせずに着られることができるようになります。着崩れにくい着物の着方についてはあまのやのスタッフにご相談ください。

Q.夏の汗対策になる、汗取り襦袢って何?

汗取り襦袢とは、その名の通り、襦袢や着物に汗を染み込ませないように着るインナーのことです。夏の暑い時期こそ、着用いただき、着物を守ってほしいものです。