羽織

少し肌寒くなってきた季節にさりげなくはおることで、きもの姿をより優雅にみせてくれる「羽織」。裾まで続く衿を外側に折り返したような羽織りもので、もみじが色づき始めたころにはおり、桜が満開になれば羽織を脱いで帯付き姿になると言われています。

基本的にはおしゃれ着の扱いで、羽織は昭和に何度かブームもありました。昨今でもコートと違ってお茶室以外は室内で着用もできることから、単衣羽織や紋紗やレースの羽織など薄手の素材を楽しむ人も増えてきています。

紋を入れてセミフォーマルな場面に対応できるようにしたり、自分の身長や年齢などによって羽織丈を変えて楽しむなど着物の楽しみの幅を広げてくれるアイテムです。


左:深縹(こきはなだ)色の地に菊花紋の摺り友禅の長羽織でかっこよく。
真ん中:優しい地色の唐花更紗の絵羽模様でエレガントさをプラスして。
右:ロングの絵羽羽織。絵羽模様の羽織は格が一段高い印象でコーディネートの楽しみもまた格別です。

コート

着物用のコートには、①防寒を兼ねたタイプの冬に着るコート、②きものに汚れがつかないように着る塵除け(ちりよけ)コート、③着物用のレインコートである雨ゴートの3つのタイプがあります。ライフを楽しむのであればシーンにあわせて、用意しておけると安心です。


左:ロングの道中着。長く愛用できそうな飽きのこないシックな色合いとデザインのロングコート。シンプルで使い勝手のいいデザインです
真ん中:盛夏以外は1年中愛用できるので一枚は欲しい塵除け(ちりよけ)コート。手持ちの着物の色柄の傾向で作っておけばヘビロテ間違いなし
右:道中衿の五百機織(いおはたおり)のおしゃれロング雨ゴート。艶やかな自慢のコートで雨の日も少し楽しく過ごせそうです。雨ゴートには撥水加工をほどこした絹素材や水に強い合繊素材のものなどがあります。

道行コート

「道行衿」と呼ばれる衿の形が特徴的なコートです。防寒用・塵除け用に多く、素材や色柄によってフォーマル性の高いもの、カジュアルなものにわかれます。

道行コート

「道行衿」と呼ばれる衿の形が特徴的なコートです。防寒用・塵除け用に多く、素材や色柄によってフォーマル性の高いもの、カジュアルなものにわかれます。

道中着

道中着と呼ばれるデザインのコートです。衿が身頃の裾まで続いていて、着物と同じような衿あわせのコートです。脇についた紐で止めますので紐で結んで身幅の調整ができ、脱着もしやすい形です。


左:薄縹(うすはなだ)色の無地のコート。体型や年齢を選ばず着れるので、茶道をたしなむ方などは一枚あるととても重宝するコートです
右:紋紗の道中着。明るい水色がさわやかな道中着はどんなときでも気軽に羽織れて、1枚持っていると重宝する羽織です

その他和装コート

そのほかにも和装コートとして、衿の形が異なるバリエーションがいくつもあります。また、洋服とも兼用できそうなコートなども種類も豊富ですし、洋服用の大判ストールやマントなどで代用される方もいます。

男性用羽織・コート

昨今の男性の着物人気の高まりから、男性用の羽織やコートも大変人気になっています。防寒用はもちろんのこと、羽織のおしゃれも楽しみの一つとなっています。

▶男の着物

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