色無地

色無地を着た女性達

合わせる帯で年齢問わず母娘で楽しめる
色無地はきもののオールラウンダー

色無地は洋服に例えるとスーツのよう。合わせる帯や小物のコーディネートでフォーマルやカジュアルなシーンにも着られ、年齢も問わないので母娘で楽しめます。

フォーマルにもカジュアルにも楽しめる色無地

留袖・訪問着に続き、格の高い色無地。背中に紋を入れておくと結婚式・授賞式・入卒式、七五三のお祝いなど、節目の席で控えめに装いたいときにぴったりのきものです。

写真のピンクベージュの色無地には大王松の松業柄の地紋が入っています。同じ色無地でも地紋が入ると豪華な雰囲気に見えます。ちなみに大王松の松葉は3つに分かれ知恵・慈悲・まごころの象徴とされています。

合わせる帯や小物で年齢・季節・TPOを問わず

黒の色無地を着た女性

吉祥文様の格調高い袋帯を合わせればフォーマルきものとして、織や染のオシャレな袋帯や染帯などを合わせるとカジュアルきものとして活躍します。写真の色無地は同系色の西陣袋帯と小物を合わせ色数を少なく、ドレスアップのきものスタイルに。また扇面が描かれた友禅の染帯に刺繍の帯揚げや縮緬細工の帯留めを合わせればカジュアルダウンのスタイルに。コーディネート次第で同じ色無地でも表情が変わるので、母娘で着まわすこともできます。

また、色無地そのものに季節感がないため、合わせる帯や小物でスリーシーズン着られて重宝します。

きもの初心者さん必見!一枚あれば超便利!
「色無地」は着回し力バツグンの万能選手です。

ピンクの色無地を着た女性

「きものって色々種類があって、どれを選んだらいいか分からない…」そんな風に思っているきもの初心者さんに、まずおすすめしたいのが「色無地(いろむじ)」です。

色無地は、その名の通り、一色で染められた柄のないシンプルなきもの。洋服で例えるなら、着回し力バツグンのシンプルなワンピースや、きちんとした場面でも使えるセットアップスーツのような存在です。

一見とてもシンプルですが、実はこのシンプルさこそが色無地のすごいところ!合わせる帯や小物次第で、フォーマルな場面にもカジュアルなお出かけにも着ていくことができ、年齢も問わないので、一枚持っていると本当に重宝するんです。お母さんと娘さんでシェアして楽しむ、なんてこともできちゃいますよ。

今回は、そんな色無地の魅力を分かりやすくご紹介します!

シンプルだけど奥深い!色、生地、そして「地紋」の魅力

ベージュの色無地を着た女性

「無地」といっても、色無地はただの無地の布ではありません。

色: まず、色のバリエーションがとっても豊富!優しいパステルカラーから、落ち着いた大人っぽい色まで様々です。自分に似合う色、好きな色を選べるのが楽しいポイントです。

生地: 使われている絹の生地によって、光沢感やつややかさが変わり、上品な雰囲気を醸し出します。

地紋(じもん): そして、よく見ると生地自体に模様が織り込まれているものがあります。これを「地紋」と言います。例えば、写真のピンクベージュの色無地には「大王松(だいおうまつ)」という松の模様が入っています。こういう地紋があると、無地でものっぺりせず、さりげなくおしゃれで、ちょっと豪華な印象になりますよね。(ちなみに大王松は縁起の良い模様とされています!)

このように、色、生地、地紋の組み合わせで、同じ色無地でも雰囲気が変わるんです。

「紋」を入れると、さらに活躍の場が広がる!

色無地は、背中に「紋(もん)」を入れることができます。紋を入れると、きものの「格(かく)」が上がり、よりフォーマルな場面にふさわしい装いになります。

例えば、背中に一つだけ紋を入れた「一つ紋(ひとつもん)」の色無地は、

友達や同僚の結婚式・披露宴

お子様の入学式や卒業式、七五三のお祝い

格式のあるパーティーや式典

お茶のお稽古やお茶会

など、きちんとした場面で大活躍!主役より目立ちすぎず、でも失礼なく、上品に装いたい…そんな時にぴったりのきものなんです。「TPOに合わせて、きもののフォーマル度を調整できる」というのは、色無地の便利な特徴の一つです。

色無地の本領発揮!帯を変えれば、どんな場面にもOK!

色無地の一番の魅力は、なんといってもコーディネートの幅広さ!合わせる「帯」を変えるだけで、フォーマルにもカジュアルにも大変身できちゃうんです。

フォーマルに着たい時:

金糸や銀糸が使われた、格調高い柄の「袋帯(ふくろおび)」を合わせます。帯締めや帯揚げといった小物も、フォーマル用のものを選べば、結婚式や式典にも自信を持って着ていける、きちんとした装いになります。写真のように、きものと帯の色を同系色でまとめると、すっきりとして上品なドレスアップスタイルになりますね。

カジュアルに着たい時:

もっと気軽に楽しみたい時は、おしゃれな柄の「名古屋帯(なごやおび)」や、絵画のような模様が描かれた「染め帯(そめおび)」などを合わせてみましょう。帯締めや帯揚げも、少し遊び心のある色やデザインのものを選ぶと、ぐっとおしゃれ度がアップ!写真の例では、扇の柄の染め帯に、刺繍の帯揚げや可愛いつまみ細工の帯留めを合わせて、カジュアルダウンしています。これなら、観劇やお友達とのランチ、ちょっとしたお出かけにもぴったりです。

このように、合わせる帯や小物次第で、同じ色無地が全く違う表情を見せてくれるんです。だから、お母さんがフォーマル用にしていた色無地を、娘さんがカジュアルな帯を合わせておしゃれに着こなす、なんてことも可能なんですよ。

長く、たくさん着られる!コスパも優秀な賢い選択

緑の色無地を着た女性

色無地は、

年齢を問わない: シンプルなので、20代でも70代でも、どの年代の方でも素敵に着こなせます。

季節を選ばない: 特定の季節の柄がないため、帯や小物で季節感を調整すれば、春・秋・冬の3シーズン着ることができます。(裏地の付いていない「単衣(ひとえ)」仕立ての色無地なら、初夏や初秋にも着られます)

つまり、一枚持っていれば、年齢を重ねても、色々な季節に、様々な場面で、ずーっと長く着ることができる、とってもコストパフォーマンスの良いきものなんです!

まとめ:色無地は、きものの頼れる味方!

いかがでしたか?色無地は、

シンプルで上品

紋を入れればフォーマルにも対応

帯次第でカジュアルにも大変身

年齢を問わず、長く着られる

スリーシーズン活躍する

という、たくさんの魅力を持った、本当に便利なきものです。

きもの初心者さんが最初に選ぶ一枚としても、すでに何枚か持っている方の着物ワードローブの中心アイテムとしても、自信を持っておすすめできます。

ぜひ、あなたにぴったりの色無地を見つけて、きものライフを楽しんでみてくださいね!