センスの発信って難しい inきものサローネ010

おかげさまでのんびり更新しています。
もう少し更新のペースを上げないといけないですね(汗
といいつつも、マイペースでやっていきます。


先日、東京の日本橋で「きものサローネ」という
きものを楽しんだり、文化を伝えたりする大規模なイベントがありました。
昨年も7000人以上来場があったらしく、業界の人や一般の方まで様々な着物好きが集まるイベントです。
業界でも着物の魅力を伝えようと一致団結して、
着物を様々な角度から見られる結構面白いイベントなんです。

きものサローネ オフィシャルサイト 

その中に、「きもの100体スタイリズム」という企画がありまして、
全国のきもの店、メーカー、スタイリスト、デザイナー、着付け師…きものの目利きたちが100人100様のコーディネートを披露する人気の企画があるんですね。

主催の方と知り合いだったこともあり、今回はその中の一人として、今回出品してみました!

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普段なかなかコーディネートをお店の外で伝える機会がなかったのもあり、面白そうかなと!


お客様って、そのお店のセンスってすごく気になると思うんですね。
初めて行く場合なら余計にそうです。
でも、小売屋でそのお店のカラーを発信するって意外と難しいんです。

なんでセンスの発信が難しいのかというと、
お店のカラーは商品1つでなく、集まり方で決まるからです。


あまのやであれば、振袖もあれば、紬の逸品ものもあり、礼装用のきものもあります。
どれを求められているかは、お客様によって変わります。

振袖にしたって、価格帯や柄の配分によって、
このお店はいいものを勧めようとしているのか、
レンタル中心に考えているのか、が見えてきます。

また、絶対にそのお店じゃないと買えないっていうものは非常に少ないのが現実です。
だから、一つのものだけで判断することはできず、
どういうものを集めたのかがお店のカラーということになるのかなと思います。

もし、あまのやのカラーがわかっているなら、立派なあまのやファンです!(笑)
よくお店の見ると、あまのやの好きな色味があるんですよ。
さらに言えば、僕好みのものと女将好みのものがあります。


出品するきものを考えていたら、こういうことを気づきました。

出すなら結城紬だと決めていたので、あとは珍しいものを。
きものも帯も自分の思い出が詰まったものだったので、自分らしさは出せたかなと。
個人的に非常に楽しめました!!

ただ、ボディに着せるよりも、人に着せた方が楽しいのも事実。
お客様が持っているものを最大限に引き出せた時の興奮はたまらないですね!
僕たちの仕事は着物が主役でなくて、あくまで着る人が主役だと思います。


コーディネート、どない?

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