【着物】きものの歴史と着方の豆知識
こんにちは、あまのやの齋藤です。
あまのやは、和文化の地域振興を掲げ取り組んでいます。
皆さ~~ん、きものを着ることはありますか?
ほとんどの人から「着ることはないかなぁ~」と聞こえてきそうですね。
・準備が大変
・苦しい
・着た後のお手入れが大変
・着て行くところがない
・いつ着て良いか分からない
・高価である
・選び方が分からない
などの理由ではないでしょうか。
嫁入りの時、親が作ってくれてタンスに眠ったままのきもの、ご自身で作ったけれど着る機会が無くそのままタンスに眠ったままのきもの、お母様やおばあちゃまからのお譲りのきもの…。
きものを一人で美しく、簡単に着ることが出来て、着くずれもしないで、苦しくなく着ることができたらどうでしょう。
嬉しいですよね!
「きものを着よう」となりませんか?
日本には、きものにふさわしい伝統文化が沢山あります。
お宮参り・七五三・成人式・お正月…!
また、入学式・卒業式・結婚式・お稽古ごと・芸術鑑賞…などに!
少しでも多くの方にきものを着ていただけたらと思いご紹介をさせていただきます。
目次
- きものの歴史
- きものの着方
- きものの小物
- さいごに
きもの歴史
きものは、「小袖」がはじまりとされています。
小袖とは、袖口が小さいきもののことで庶民を中心に発展したものです。
弥生時代(紀元前10世紀ごろ~紀元後3世紀ごろ)
男性は一枚の布を体に巻きつけるだけの巻布衣(かんぷい)というもの。
女性は布に開いた穴に頭を通すワンピース型の貫頭衣(かんとうい)というものです。
飛鳥・奈良時代(592年~794年)
中国の唐の文化の影響を受け、唐で主流だった漢服(かんふく)と呼ばれる大きな袖口でゆったり仕立てられた衣服を着ていました。
聖徳太子が「冠位十二階」を制定し、身分階級によって冠と衣服の色が決められました。
また、元正天皇が「衣服令(えぶくりょう)」を制定し、この中の一つに現代の右前で着る襟合が誕生しました。
平安時代(794年~1185年)
遣唐使が廃止になり、日本独自の文化が栄えました。
「源氏物語」でおなじみの、男性は束帯(そくたい)、女性は十二単(じょうにひとえ)が生まれまれました。
寒いときは重ね着ができ、夏には麻などの涼しい素材を使うなど、いろいろな工夫がされ、多くの種類のきものが作られました。
同じ型のきものを重ねて着る方法が定着するにつれて、色の組み合わせの感性も発達し、政治的階級や季節の色を先取りした色調が強調され、日本独特の色の調和の伝統が生まれました。
そして、公家と庶民の衣服の区別が確立されました。
公家→手足がかくれるような動きにくい衣服
庶民→動きやすい筒型の袖の衣服
鎌倉時代(1185年~1333年)
平安時代に略礼装とされていた直衣(のうし)が礼装として用いられ、武士の間では狩衣水干が礼装になりました。
男性も女性も華やかな色のきものを身に着けるようになりました。
室町時代(1336年~1573年)
一般的に袂(たもと)がある衣類が着られるようになり、小袖が上着になってきました。
そして、きものの原型が出来上がったといわれています。
この時代には、オランダ人やポルトガル人の来朝によって更紗やビロードが輸入されました。
安土桃山時代(1568年~1600年)
染色技術の向上促進し、現代のきものの染色技法の多くはこの時代に作られたものです。
辻が花染も生まれました。
服装は、小袖が中心でした。
江戸時代(1603年~1868年)
全国各地の大名が領地をあたえられ、自治を任される藩制度がしかれ、制服ともいえる裃(かみしも)を着るようになり、藩ごとに模様が決まっていました。
商人は豪華な色や高級素材のきもの
庶民は麻や綿素材で、茶色・鼠色・藍色のきものに限定
また、現在のきものと変わらない形の小袖が生まれ、小袖が完成した時代ともいわれています。
明治時代(1868年~1912年)
外国の文化の影響を強く受けるようになり、洋服文化が導入されきものを和服と呼ぶよになりました。
「束帯(そくたい)」は和装の祭服とし、洋服を正装とする」という法律が作られました。
大正時代(1912年~1926年)
袴にブーツを合わせるなどのきものと洋服を合わせるファッションも発生しました。
男性は茶の縫紋羽織が流行し、銘仙縞・大島紬が愛好されました。
女性は、ぼかし染の派な羽織が流行し、紋のつかない羽織は女性の間で日常着にとなりました。
昭和時代から現代(1926年~)
夏には単衣で絽や紗のほかに特殊な涼しげな質感の生地が生まれて、友禅染や刺繍を用いたきものが誕生しました。
現在の日常生活の中ではきものをきることは少なくなり、成人式や結婚式などの節目の
ときに着るようになりました。
きものの着方
- 足袋をはきます。
- 肌着を身につけます。
- 補正をします。
- 長襦袢を着ます。
- きものを背縫いが背中央に来るように羽織ります。
- 裾線の位置を決めます。
- 腰ひもを締めます。
- 襟元を合わせます。
- コーリンベルトをします。
- 伊達締めを締めます。
《きものを美しく着るためには》
・体型の凸凹をなくす補正をします
・背縫いを背中央にまっすぐに合わせます。
・衽線(おくみせん)がおはしょりのところで上下一本になるようにします。
きものの小物
きものを着るときに必要な小物をご紹介します。
- 肌襦袢(はだじゅばん)
- 裾除け(すそよけ)
きものスリップ・ペチコート・キャミソールなど上下つながっているものでも大丈夫です。
- 足袋(たび)
- 腰紐(こしひも)
- 伊達締め(だてじめ)
- コーリンベルト
- 帯板(おびいた)
- 帯枕(おびまくら)
- 補整用タオル(ほせいようたおる)ヒップパット・ガーゼ・綿花(めんか)などなど…!
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 衿芯(えりしん)
- 帯締め(おびじめ)
- 帯揚げ(おびあげ)
小物は色々なタイプの物が有りますので、まずはお持ちの物で……!
さいごに
きものの着付けと聞くと、難しそうだし、小物が揃っていないなどと考えてしまい、私には無理かなぁと思っていました。
私はきもが好きで、いつか自分で着られるようになれたらと思っていて、そんな時、機会が訪れ、教えていただくなら資格を取得しようと思いお稽古をはじめました。
小物も母が持っていたもので大丈夫でしたし、資格取得に必要な物だけ揃えました。
分からなければ、何回もご指導いただけましたし、きものを通してお友達もできました。
コツさえ覚えてしまえば、誰でも簡単にきものを着ることができますし、小物はお持ちのものを用意し、先生に確認をしてから用意をしたほうが良いと思います。
きものの着方は、お教室や先生によって若干違いますし、使う小物も違いますので…!
きものは、日本の気候風土に適応した衣服であり、日本の自然を美しい模様で表現しています。
また、きものは装うことでデザインが完成する衣服でもあります。
きものは親から子へ孫へと代々受け継がれ、世代を超えて着ることができます。
きものをより身近に感じていただき、きものを着ることを楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして、きものを美しく着られるようになるお手伝いが出来たらと思います。
分からない事・不安に思う事がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
ただいま、あまのやでは皆さまに安心してご来店していただけますように、来店予約をオススメしております。
▶ ☎:0285‐22‐0062
*****
あまのや着方教室についてはこちらをご覧くださいませ。
着方教室の生徒さまの声はこちらからご覧くださいませ。
↓ ↓ ↓
生徒さまの声 vol.1
着方教室に関するブログも併せてご覧くださいませ。
【見学・お試し体験はいつでも無料で行っております】
ただいま、混雑を避け、安心してご来店いただくために、ご来店のご予約をオススメしております。
まずはお気軽にお問い合わせくださいませ♪
*お問い合わせはこちら
—————————————————–
あまのや呉服店 Web編集部
栃木県小山市、栃木市、下野市、野木町、茨城県結城市、古河市、筑西市、笠間市の地域を中心に着物や帯、和装小物をお洒落に使いたいお客様にご利用いただいております、着物・振袖専門店「あまのや」です。
着物のお手入れ・クリーニングのご相談も、随時、承り中!着付け教室も開催しています。