【着物・柄】着物の柄に込められた意味 Vol.2

【着物・柄】着物の柄に込められた意味 Vol.2

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こんにちは、あまのやの古島です。

以前、代表的な柄の意味や歴史をご紹介させていただきました。
お読みくださったお客様から、好評をいただきまして、今回も着物の柄(文様)について触れていこうと思います。

 
前回の記事はこちらです。
   ↓  ↓  ↓
着物・柄】着物に込められた意味

 はじめに

和柄には、それぞれ意味や歴史があって、それぞれの柄の持つ意味を知り、あえて取り入れることで、着て行く場所やご一緒するお相手に気持ちを表現することもできます。

例えば、「扇面(せんめん)」。

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扇文や扇子文などとも呼ばれますが、広げると末広がりになることから、繁盛・開運の吉兆とされている縁起のよい文様です。
扇の中に季節の草花や吉祥文様など、趣向を凝らしたさまざまなモチーフが描かれ、扇の文様がより際立ってみえます。

結婚式で着る礼装の着物などに多く使われているのは、このような意味があるからです。

文様の意味などを知ると着物を着るときの思いはいっそう深くなることと思います。

ご自身で購入した着物やご両親さまなどからご用意いてもらった着物など、お持ちの着物にどんな意味が込められているのか・・・

ぜひご覧くださいませ。

植物文様

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中国で鳳凰が棲む木として尊ばれています。日本でも格調の高い文様とされ、代表的な吉祥文様のひとつです。

「鳳凰は桐の木に棲み、竹の実を食べる」という言い伝えから「桐竹鳳凰」という吉祥文様ができたと言われています。

桐は生命力が強く、驚ほど成長が早い木でもあるので、成長祈願の願いも込められています。

現在では日本国政府の紋章として用いられています。

吹き寄せ

吹き寄せとは言葉の通り、風によって木の葉が吹き集められた様子を描いた柄のことをいいます。

本来は秋の柄で、松葉、松かさ、銀杏などが描かれ、花が添えられえることもあります。

秋に見られる木の葉だけでなく、他の季節の草花がともに描かれている場合は通年着ることができます。

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楓が紅葉するともみじになります。

楓は「長寿」を表します。また季節によって色を変え、美しい色で人を喜ばせてくれることから「世渡りがうまく幸せになれる」という意味が込められています。

紅葉は見頃となるのは11月末ごろですが、季節を先取りして葉が色づく前の秋に着るのがおススメです。

色づく前の青々とした楓を青楓といい、紅葉と青楓がともに描かれた着物は5月と秋の両方に着ることができます。

紅葉と桜がともに描かれた桜楓(おうふう)は季節を問わない文様です。

動物文様

千鳥

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千鳥とは鳥の種類をさす名前ではなく、水辺に住んで群れをなして飛ぶチドリ科の鳥の総称です。

おちょぼなクチバシと、ぷっくりした体形がとても可愛らしいです。

「千鳥」=「千取り」に通じ、勝利と豊かさの意味が込められています。

また、千鳥が波をとぶ姿に「荒波と一緒に乗り越える」という意味が含まれることから、勝負祈願や家内安全に良いとされています。

千鳥が写実的に描かれている涼しげな柄は、夏に着るのがおススメです。

デザイン化されている柄は、通年着ることができます。

うさぎ

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うさぎは月の使いとも言われ、「ツキを呼ぶ」縁起の良い動物と信じられています。

うさぎはその動きから跳躍、飛躍を表し、子沢山は豊穣・子孫繁栄の象徴とされ、長い耳には福を集めると言われています。

物事がとんとん拍子に進む縁起の良い柄です。

うさぎのみをデザイン化した着物であれば、いつでも着ることができます。

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色や形、舞い遊ぶ姿の可憐さから、さまざまに文様化されて愛されてきた文様です。

蝶は幼虫から成虫に美しく姿を変えることから、健やかな女性の成長と美しさを表しています。

春の花々と描かれている蝶の柄は春に着るのがおススメです。

秋草と組み合わされることも多く、単独の文様であればいつでも着ることができます。

器物文様

几帳(きちょう)

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平安時代の寝殿造りの室内で用いた間仕切りを文様化したものです。

高貴で雅な貴族の暮らしを表すものとして、よく用いられる柄です。

季節を限定しないので、いつでも着ることができます。

余談ですが、几帳の柱は角を削り(面取り:角材の角を削って滑らかにすること)、段をつける細工がしてあります。

その面を「几帳面」といいます。丁寧で細やかかつ正確な仕事であることから、のちに性格を表す「几帳面」の語源となったそうですよ!

源氏香

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源氏香とは香道で「源氏物語」五十四帖にちなんだ組香「源氏香」に使う符号を文様化したものです。

組香とは、数種類の香りを組み当てて香りを聞き分けるという優雅な遊びです。(香道では「香りを嗅ぐ」ではなく、「香りを聞く」だそうです。)

古典文芸の雅な趣があります。

源氏香はデザイン性が強い柄なので、いつでも着ることができます。

自然・風景文様

荒磯(あらそ・あらいそ)

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波間を踊る鯉をデザインした柄で、名物裂の一つです。

鯉は縁起の良い魚、吉祥魚と古来より中国では言われており、立身出世の象徴とされます。

荒磯の柄はいつでも着ることができます。

観世水(かんぜみず)

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観世水は、渦巻く水をデザインした格式のある流水文様です。

能楽の流派のひとつ、観世太夫が定式文様として使ったことから名づけられたと言われています。

流れる水は、清め・祓いの意味があります。

涼しさや清らかさを醸すために描かれることもあります。

ヱ霞(えがすみ)

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実際には形のない霞を「ヱ」の文字のように図案化したものです。

空間を区切ったり、隙間を埋めたりするのに用いられます。

水の変化したものの一つでもある霞も、雲と同様に、吉祥の意味も込められています。

霞柄は春の季節感を表した柄ですが、デザイン化されているので、いつ着ても大丈夫です。

幾何学文様

紗綾形(さやがた)

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卍の地を斜めに崩して連続模様としたものです。

地図記号で寺院は卍と記します。

仏教で卍は「よろず・すべて」という意味合いを持ち「宇宙・無限」を表します。

また、キリスト教でも、卍は「幸福・力」をもたらすものとされています。

そこから紗綾形は「不断長久(ふだんちょうきゅう、不断:絶えず、長久:長く続く)」を意味し、「家の繁栄」「長寿」の願いが込められています。

鹿の子絞り(かのこしぼり)

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くくり絞りの一種で絞り染めの最高級品です。

生地を少しだけつまんで糸で縛り、染料につけて糸をほどくと縛った部分が白く残り、これが子鹿の斑点に似ていることから付いた名前です。

鹿の子絞りは、大変手間のかかる手法で作られた贅沢品だったため、その代わりとして型染で鹿の子絞りを表現した「疋田(ひった)絞り」も作られるようになりました。

鹿は「神の使い」とも言われ、縁起の良い動物です。

また生命力や繁殖力に優れることから、「子孫繁栄」の象徴としても用いられています。

 おわりに

着物に込められた意味 Vol.2いかがでしたか?

和柄の持つ意味や歴史を知ると、着物のオシャレがますます楽しくなりますね♪

柄でお祝いの意を表したり身を守ったりできるのも着物のステキなところです。

まだまだお伝えしきれていない和柄もありますので、追々ご紹介できればと思います。

これからも、着物の魅力を発信していきますので、よろしくお願いいたします!!

着物ライフを楽しくお過ごしくださいませ。

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