こんにちは、あまのやの古島です。
着物の柄には色々な意味が込められています。
季節やシチュエーションに適した柄を選ぶのも着物を着る楽しみではないでしょうか♪
しかし、結婚式のようなおめでたい席では、着物の柄や地色によっては招待してくれた新郎新婦や参列者に不快な思いをさせてしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、結婚式で気をつけたい着物の柄や地色があるのか、また、結婚式に相応しい着物の柄にはどんなものがあるのかをご紹介したいと思います。
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**目次**
結婚式に着用できる着物とは?
柄選びで注意するポイント
・黒留袖と色留袖
・訪問着と振袖
・縁起の悪い柄が単体で描かれていなければOK
・メインで描かれているものは注意を
着物の地色にも注意すべきポイントがあります
結婚式に相応しい柄とは?
さいごに
結婚式に着用できる着物とは?
結婚式に着用できる着物は、お立場によって異なります。
- 新郎新婦のお母様が着用する「黒留袖」
- 未婚・既婚を問わず、主に親族や親戚が着用する「色留袖」
- 未婚・既婚を問わず、主に友人や会社の同僚などが着用できる「訪問着」
- 未婚の女性で、親族も友人も着用できる「振袖」
これら4種類が結婚式で着用できる主な着物です。
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柄選びで注意するポイント
着物の柄には厳密なルールが設けられているわけではありません。
しかし、結婚式では新郎新婦や参列者に不快な印象を与えないためにも気を付ける必要があります。
・黒留袖と色留袖
黒留袖・色留袖(紋付・比翼仕立てであれば)は、最初から慶事に相応しい柄付けとなっているため、柄を気にせずご着用いただけます。
訪問着と振袖
友人や会社の同僚の方が着用する方も多い着物となります。
訪問着や振袖は、結婚式以外にも着用シーンが多くあり柄付けも様々です。
結婚式では、「散る」「落ちる」「下がる」などの、マイナスなイメージを与える次のような柄が描かれている着物は避けた方が良いとされています。
「桜」
桜はすぐに散ってしまう花であることから、永遠の愛を誓う結婚式では縁起の悪い柄とみられてしまうことがあります。
特に桜吹雪のような桜が散っている様子を写実的に表現している柄は避けた方が良いとされています。
「梅」
梅はこぼれるという言葉があるように、梅は花びらをこぼすように散っていくため桜同様縁起の悪い柄にみられます。
「椿」
散る際に花が丸ごと落ちることから、死を連想させる縁起の悪い柄にみられます。
「下がり藤」
藤の花は垂れ下がるように咲くので、未来が下り調子であるといった縁起の悪い印象を与えることがあります。
「蝶」
結婚式では「移り気」や「浮気」を表す悪い柄として見られてしまうことがあります。
※上記の柄はあくまでも結婚式において縁起が悪い柄としてご紹介しています。それぞれに縁起の良い意味合いもあるため、着用シーンを選べば問題なく着て頂けます!
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・縁起の悪い柄が単体で描かれていなければOK
いくつかの柄と一緒に描かれていたり、着物の柄としてメインに描かれたりしていなければ問題ないと言われています。
実際に、国の象徴柄とされている「桜」「梅」は着物においてポピュラーな柄です。
目にされたことも多いでしょう。
桜には豊かさや繁栄、藤には長寿や子孫繁栄、椿には魔除けの意味があり、また、梅はおめでたい柄といわれる松竹梅のひとつです。
タブーとされる柄が抽象的に表現されている着物も気にする必要はありません。
・メインで描かれているものは注意を
単体で描かれている桜や梅などの印象が強い場合、他の柄が描かれていたり抽象的なデザインであったりしても避けた方が良いかもしれません。
写実的に描かれているものも注意しましょう。
着物の地色にも注意すべきポイントがあります
結婚式の場合、お祝の気持ちを込めて華やかに装う事が必要ですが、あくまでも主役は花嫁ですので、華美になりすぎないようにしまます。
花嫁より目立つ派手な色や花嫁とかぶる色は、マナー違反になると言われていますので気を付けましょう。
結婚式に相応しい柄とは?
ここまで結婚式で注意すべき着物の柄についてご紹介してきましたが、逆に、縁起の良い柄・お祝いの席に相応しい柄を選べば間違はないのです!
結婚式のために着物を検討しているという方は、次の文様が柄の一部に描かれているものを選ぶと良いでしょう。
縁起の良い柄を一部ご紹介します!
「松竹梅」
忍耐力、美しさ、生命
「桜」
実り、人生のスタート
「鶴」
長寿、夫婦の絆(二羽以上で描かれているもの)
「鳳凰(ほうおう)」
平和、夫婦の調和
「鴛鴦(おしどり)」
夫婦円満
「扇」
開運、繁盛
「葡萄(ぶどう)」
子孫繁栄
今回ご紹介した文様はごく一部ですが、古典柄にはそれぞれに意味がこめられています。
着用シーンごとに柄の持つ意味を考えて着物を選んでみてはいかがでしょうか♪
さいごに
結婚式で気を付けたい着物の柄のご紹介をさせていただきましたが、いかがでしたか?
着物の柄の持つ意味を理解して結婚式に相応しい縁起の良い柄を選びましょう。
お祝の気持ちや願いを着物の柄に込めることで、お祝の気持ちがより強く伝わります!
また、今回「桜」や「梅」は縁起の悪い柄とご紹介してしまいましたが、成人式においては全く気にする必要はありません!
お気に入りの振袖でステキな成人式を♪
着用シーンごとに、好きな色・好きな柄を選んで着物を楽しんでほしいです。
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