【帯・名古屋帯】八寸名古屋帯とは?いつ締めるの??

【帯・名古屋帯】八寸名古屋帯とは?いつ締めるの??

こんにちは、あまのやの古島です。

前回、九寸名古屋帯についてご紹介させていただきました。

名古屋帯は準礼装からカジュアルまで幅広く締めていただけます。

季節感や遊び心のある名古屋帯はご自身だけでなくまわりをも楽しませてくれます♪

詳しくは前回のブログをご覧くださいませ。

【帯・名古屋帯】九寸名古屋帯の出番はいつ??

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そして今回は前回ご紹介しきれなかった「八寸名古屋帯」についてより詳しくご紹介させていただきます。

 八寸名古屋帯とは

帯幅が八寸(およそ30cm)のものを八寸名古屋帯といいます。

他にも、かがり名古屋帯などと呼ばれることもあります。

帯芯を入れずにかがるだけのかがり仕立てとなります。

地厚な織りで生地がしっかりしているので、帯芯がいらないのです。

帯芯がない分、軽さを体験できます。

特に夏の八寸帯は、九寸帯に比べると本当に薄くて軽く涼やかです。

八寸名古屋帯の帯地としては、博多織、紬地、綴織(つづれおり)などが代表格です。

博多織や紬地の八寸名古屋帯は、主にカジュアル着の小紋や紬などに合わせられる帯です。

しかし、金糸銀糸を使った綴織(つづれおり)の八寸帯は別格とされ、格が上がります。

 八寸名古屋帯の種類

今回は代表的な博多織(はかたおり)・紬地(つむぎじ)・綴織(つづれおり)についてご紹介いたします。

博多織(はかたおり)

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もともとは博多地域のみで生産されていましたが、近年では、福岡市周辺でも生産されるようになってきました。

博多織の中でも代表的なものは、江戸時代の将軍に献上していたことから「博多献上(はかたけんじょう)」、「献上柄(けんじょうがら)」などと呼ばれています。

男性物の角帯、女性ものの単帯(ひおえおび)があります。

博多織は、しなやかさと丈夫さを兼ね備えています。

生地の独特な模様と風合い、光沢感が特徴です。

緯糸(よこいと)が経糸(たていと)に覆われているため艶があり、強く打ち込んで織るため張りがあって一度締めたら固定されやすく緩みません。

絹鳴り(きぬなり)と呼ばれる、締めるときに絹が擦れて「キュッキュッ」となる音は、「博多織の職人は泣かせてこそ一人前」という言葉が受け継がれています。

帯を締めたときに、絹鳴りがするとなんだか嬉しいものです。

私、けっこう好きなのです!絹鳴りの「キュッキュッ」♪

紬地

ざっくりとした質感がある紬地のおもしろさは「糸」にあります。

紬の特徴とされている布地のポツポツは「フシ」と呼ばれ、フシの数が多ければ多いほど素朴な印象になります。

絣や大胆モチーフ柄を織りで表現し、フシなど奥行きのある素材感を楽しめるのも紬の特徴です。

大胆な柄から無地帯まで素材感を楽しめ色々な表情をみせてくれます!

綴帯(つづれおび)

手織りの最高峰と言われる「綴織(つづれおり)」は、他の帯と違い「礼装用の帯」としてフォーマルな場に用いることができます。

本綴(ほんつづれ)・爪綴(つめつづれ)は、爪をやすりで鋸状に削ってギザギザにして緯糸(よこいと)を爪で寄せて織る「爪掻き(つめかき)」という技法を用いて織られます。

綴織(つづれおり)は緯糸(よこいと)で経糸(たていと)を包み込むように織るため、織り上がりに経糸(たていと)は表れず、裏地にも表とは反対の模様が出るという特徴があります。

そのため、仕立て直しをすれば裏面も使用することができ、長きにわたり締めていただけます。

金糸銀糸を多く使った格調の高い文様の綴織(つづれおり)の場合、フォーマル着に締めて良いとされています。

逆に金糸銀糸を用いず、柄もオシャレ度の高い模様の場合、綴織(つづれおり)の八寸名古屋帯であってもフォーマルには向かなくなります。

小紋や紬の着物に合わせてちょっとしたお出かけなどのカジュアルな場で用いると良いかと思います。

この他にも、自然布などの帯があります。

 八寸帯のコーディネート

主に紬や小紋など普段着と呼ばれる着物に合わせられます。

織りの着物やカジュアルな小紋の着物には、博多織や西陣織などの八寸名古屋帯がカジュアルで相性が良いです!

博多織の帯は、小紋柄の着物や大島・結城などの紬に合わせやすく、ファッションとして着物を楽しみたい時やコーディネートに困った時など、何かと重宝します♪

丈夫で軽やか、楽に締められ、長時間着用される際にもおススメです。

献上帯は、9月から5月ころまで、袷や単衣の着物に合わせていただけます。

また、紗献上(しゃけんじょう)といって、夏のお洒落着に締める帯もあります。

夏の着物は誰もが憧れ注目されます。

センスの光るコーディネートで夏でも着物ライフを楽しみましょう!

紬地の帯は、外出着から街着に合うようなカジュアルな帯で、小紋や紬などと組み合わせて、友人とのお食事・街歩き・旅行等で着用できます。

帯揚げや帯締めでアクセントを付け自由にオシャレを楽しむことが出来ます。

また、これからの時期、浴衣を着る機会も増えてくると思います。

いつもなら半幅帯を合わせている浴衣にも、夏の八寸帯を合わせると着物風な着こなしが楽しめますよ!

その場合、可愛らしい浴衣ではなく、落ち着いた雰囲気の浴衣を選ぶことで、ワンランク上のコーディネートになります。

木綿生地でもごく薄い綿紅梅(めんこうばい)や綿絽(めんろ)などの上質な生地の浴衣に合わせることでよそゆきの浴衣になります。

さらに、多少改まった場所でも、足袋や長襦袢などを合わせるとバランスよく着こなすことが出来ます!

 まとめ

八寸名古屋帯についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?

帯には色々種類があり、着物初心者さんにとったら何が何だか…ですよね。

フォーマル系なら金銀糸が多く入っている帯、カジュアル系ならあとはお好みです♪

最近では、小袋帯(こぶくろおび)が流行ってきています。

いわゆる半幅帯のことですが、長さが名古屋帯と同じ3m60cmが最も多いですが、それより少し長めの4m以上の帯もあります。

半幅帯と聞くと浴衣や木綿・ウール等の着物に合わせるイメージがあるかと思いますが、カジュアルな着物(小紋や紬等)に合わせると少しくだけた感じになり、観劇や食事会など気軽に着用できます。

結び方も様々あり、時折あまのやでも半幅帯体験会と称して結び方講座を開催しております。

あまのやスタッフも色々な結び方を勉強しておりますので、ご興味ある方はお気軽にお尋ねくださいませ。

名古屋帯やコーディネートに関して分からないことがありましたら、お気軽にご相談くださいね。

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一人でも多く着物ファンが増えることを祈って…

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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