こんにちは、あまのやの古島です。
着物をたんすにしまったまま数年…
出してみるとシミが!!
そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
古いシミは「シミ抜き加工」をしても落としきれない場合もあります。
お気に入りや思い入れのある着物は簡単に処分できないですよね。
そんなとき、シミをカバーしてくれるのが「染め替え」です。
今回は、実際にシミに悩み、染め替えした着物や長襦袢の衿についたシミ(黄変)が気になりご相談された事例をご紹介したいと思います。
着物に関してお悩み事などある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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**目次**
●着物の染め替えとは?
●事例紹介
・色無地にシミが…
・長襦袢の衿が黄変…
●さいごに
●着物の染め替えとは?
染め替えとは、着物の地色を違う色に替えることです。
派手になってしまった着物を落ち着いた色に染め替えたり、シミをカバーするために染め替えたりして着物を蘇らせます。
柄の無い色無地から、友禅など柄のある着物まで染め替え可能です。(生地によって染め替え出来ないものもあります)
染め加工は、一度着物を解き、洗い張りをして反物の状態に戻してから行います。
●着物のお直し 事例紹介
色無地にシミが…(S様 小山市)
お孫さんがご着用された振袖のクリーニングでご来店されました。
お振袖一式のクリーニングを承ると、「もう一枚見てほしい着物があるのですが…」と、鮮やかなエメラルドグリーンの色無地をお持ちになりました。
胴裏(どううら/着物の胴の部分に使われる裏地)に茶色いシミがあり、「これはなんでしょうか。」と…。
表にもうっすらひびいている様子でした。
こちらの色無地は、成人式に出席しなかった、その節目としてご自身で購入した着物だそうです。
のちにお子さんが産まれて、お宮参りでご着用、それ以来着た記憶がないのだとか。
箪笥は開けてはいたが、着物を出したり吊るしたりはしていなかったため、「ガスやけ」が起きてしまったのではないか…と、お手入れ名人。
「ガスやけ」とは、何らかの成分を含んだ気体に長期間触れることによって変色してしまう現象で、匂い袋や防虫剤などが原因のこともあるようです。
また、この色系はやけやすいのも特徴で、所々、青系が飛んでしまって黄色っぽく見えるところもありました。
「直るなら直してまた着たい」という思いがあり、お客様の方から「染め替え」についてのご質問もありました。
鮮やかなエメラルドグリーンの色無地。
好きなお色だそうでとてもステキなお色目ですが、年齢を重ねてきて、色を気にされているようでした。
落ち着いたグリーン系のご提案をさせていただき、
「これから先も、80代でも着られる色でお願いします。」ということでお染め替えを承りました。
加工内容は、一度着物を「解き・洗い」ます。
「変色修正」した後、寸法を大きくする場合に元の折り筋が目立たなくなるように「筋消し」を行います。
一つ紋が入っている着物なので「紋伏せ」してから「無地染め」を行い、ここで一度、お客様に色確認をしていただき、そして、「お仕立て」です。
~ご納品日~
「思った以上に上出来!!大満足です!!」と嬉しいお言葉をいただきました♪
深みのあるグリーン系に染めたことで、気にされていたシミも気にならず、これから先いつでもお召しいただける着物となりました。
まだご着用の予定はないそうですが、「持っているあの帯が合いそう!」などイメージを膨らませておられました。
そして「娘や孫の時に着ます!」とお話ししてくださいました。
今年上のお孫さんがお召しになられた振袖を下のお孫さんも着たいと言ってくださっているようです。
ぜひ前撮り時にS様も着物を着て、ご家族皆さまでステキな時間をお過ごしください。
S様、ステキなエピソードをありがとうございました。
長襦袢の衿が黄変…(T様 下野市)
絽の白襦袢の衿に黄変が出てしまい、キレイにしてほしいとのご相談でした。
黄変とは、何らかの汚れ成分が時間とともに酸化していき、黄色のシミになることです。
その長襦袢は、ご自身の結婚時にご両親様から黒紋付セットを持たせてもらい、その中の一枚で箪笥にて保管していたそうです。
それから数十年、ご不幸があり絽の黒紋付を用意したときに、白襦袢の衿に黄変があることに気づかれました。
その時は、時間も限られていたため、半衿をご自分で交換され着用されたそうです。
絽の白襦袢はあまり出番がなく、しまったままにしてしまったとのこと。
拝見させていただき、今回T様の長襦袢は、地衿といって長襦袢本体に付いている衿にも黄変がでてしまっている状態なので、地衿とバイヤス衿芯の交換を承りました。
加工内容は、一度丸洗いと汗抜きをしてから交換となります。
~ご納品日~
キレイになった長襦袢を見て、とても喜んでくださいました!!
「黄変が全体に広がっていなくて良かった!(T様は着方教室に通われている生徒さんなので)絽の白襦袢はあまり出番がなかったけど、これからは夏のお稽古用として着ようと思います!」と♪
やはり、着物はしまったままにしておくのは良くないですね…。
たまには、たんすを開けてみてください。
着てあげることが一番です!
そして着方教室でさらにキレイな着姿を追求してくださいね。
T様、ステキなエピソードをありがとうございました。
●さいごに
着物のお直し事例を2つご紹介いたしましたが、いかがでしたか。
しまったままの着物があるという方…一度点検の意味も込めて出してみてください。
着物にはたくさんの思いがつまっていることと思います。
買ってくれたご両親の思い…
着た時の思い出…
など、しまったままでは勿体ないです。
思い入れのある着物は価値が違います。
眠っている着物を蘇らせて、着物を楽しんでみませんか♪
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