長襦袢とは?種類が色々あるってホント?!

長襦袢とは?種類が色々あるってホント?!

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こんにちは、あまのやの古島です。

前回、半衿(はんえり)についてご紹介させていただきましたが、長襦袢(ながじゅばん)についてもお話しさせていただきたいと思います。

着方教室の生徒さまからも、「長襦袢の袖無双(そでむそう)って何??」…など長襦袢に関する質問も多くいただくので、今回ご紹介させていただきますね。

 長襦袢とは

長襦袢の役割については、前回のブログ【半衿とは?何のためにつけるの??】でも少しご紹介しております。併せてご覧いただければ幸いです。

長襦袢とは肌着を付けた後に着るモノで、袖丈(そでたけ)・袖巾(そではば)は着物に合わせ、おはしょりがない身丈(みたけ)とおなじ長さである対丈(ついたけ)に仕立てます。

長襦袢を着る意味として、着物に汚れが付かないようにする為と保温の為など大切な役割があります。

袖口からとらちと見える効果もあり、襦袢のオシャレに凝る人も少なくありません♪

長襦袢(ながじゅばん)

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長襦袢は、対丈または一部式とも呼ばれています。

着物のようにおはしょりをとらずに、着た時くるぶし辺りの丁度良い丈になるように、着る人の身長にきちんと合わせることが大切です。

二部式襦袢(にぶしきじゅばん)

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長着の襦袢を上と下のふたつに分けたものになります。

腰までの丈につくられた襦袢を「半襦袢(はんじゅばん)」と呼び、裾除け(すそよけ)と組んで用います。

半襦袢の胴体が綿さらしで、袖に長襦袢地を使っているものが「うそつき襦袢」になります。

見た目が長襦袢と変わらないので、「うそつき襦袢」と呼ばれているのです!!

近年では、袖がマジックテープやスナップで取り外し可能で替え袖を付け替えられる二部式襦袢も人気です。

着物に合わせて袖のコーディネートが出来るのでとっても便利ですよね♪

肌襦袢(はだじゅばん)

こちらは肌着になりますので、長襦袢とは別物になります。

似たような名前なので混同されがちですが、長襦袢の下に着るモノを肌襦袢と言います。

肌襦袢については、こちらをご覧くださいませ。

 長襦袢の素材

正絹(しょうけん/シルク)

正絹は一般的な長襦袢の素材になります。

シルク素材の長襦袢は、気品のある美しい光沢感が特徴です。

上品な印象をもたらすことから、式典のようなフォーマルな場面で活躍します。

着物との添いの良さ、着心地では正絹が一番でしょうか。 

化学繊維

ポリエステルなどの化学繊維を素材とした長襦袢は、洗濯機で回してもシワになりにくくお手入れがしやすいという特徴があります。

ただ、滑りやすく静電気のせいもあり裾がもたつく場合も…。

最近では、化繊も進化していて色々なタイプが出てきています。

ウール(モスリン)

ウール素材は、軽くて肌触りが良いのが特徴です。

冬は暖かく着心地の良さに定評があります。

洗濯すると縮みやすいことに加え、虫食いされやすく穴があいていることもあるので注意が必要です。

さらっとした感触の麻襦袢は夏用として好まれています。

汗をかいても肌に張り付く感じがないのが良いですよね。

ただし、縮みやすくシワもつきやすいので注意しましょう。

 長襦袢と季節

基本的に袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、夏の3種類を使い分けます。

袷の時期でも単衣を着たり、また夏の襦袢を先取りしたりして、着物の下の長襦袢で調節されますよね。

「普段着」として着物を着る場合には自分が快適だと思う合わせ方で大丈夫です!

一応、季節の目安を書いておきますね。

袷の時期(10月~4月)【無双(むそう)・袖無双(そでむそう)】

この時期は、着物と同様に袷の長襦袢を着ます。

袷の襦袢は無双の袖が基本となります。

「無双(むそう)」もしくは「袖無双(そでむそう)」とは、袖全体が表裏同じ布で仕立てられた二重の袖のことです。

胴の部分は、単衣仕立てに「居敷当て(いしきあて)」と呼ばれる別布を腰あたり(お尻まわり)に付けて補強します。
 

また「半無双(はんむそう)」という袖もあります。

無双は表地と同じ分量の用尺を裏側にもつけますが、半無双は、袖口と振りという外側から見える部分だけを二重にした仕立て方です。

単衣の時期(5・6・9月)

袷の時期には袖が二枚仕立ての無双ですが、単衣になると袖が一重になります。

夏の時期(6・7・8月)

透け感のある生地の一枚仕立てが薄物の襦袢になります。

6・9月の単衣時期には、透けない生地と透ける生地の両用使いといったところでしょうか。

素材はポリエステルや綿、麻など通気性の良いものがオススメです。

色は、白はもちろん涼しげのある水色や薄いピンクなどの淡い色を選ぶと良いかもしれません♪

 長襦袢の色柄

五つ紋の留袖と黒紋付

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着物の中で最も格の高い第一礼装となります。礼装用は、相手に違和感をもたれない白を選びましょう。

素材は、白羽二重(しろはぶたえ)または白紋綸子(しろもんりんず)がおススメです。

訪問着や色無地など

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淡い色を選ぶようにしましょう。
地紋のある生地も味わいがあります。

素材は、縮緬、紋綸子など、光沢のあるものがオススメです。

おしゃれ着

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小紋や紬などのおしゃれ着には、長襦袢の色や柄特に決まったルールはなく、自分好みの色や柄を選んで大丈夫です。

着物と長襦袢の濃淡がはっきりしていると、より目立ちやすくオシャレにみせることができます。

素材は、紋綸子や縮緬などの光沢のあるものを選ぶのがオススメです。

 まとめ

長襦袢についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。

長襦袢にも着物同様、素材や季節など色々な種類があります。

着るシーンに合わせて選びましょう。

長襦袢は着物に隠れた脇役かと思いきや、知れば知るほど奥の深い世界です!

生地や色柄、そして半衿にこだわったお気に入りの長襦袢を着た日は気分も上がります♪

あまり見えないけれど、着物の土台として重要な役割を果たしています。

長襦袢のオシャレも楽しんでみてくださいね♪

着物に関してご不明な点などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

着物の最も大きな楽しみはコーディネートだったりします。
自分らしさを表現しながら着物ライフをステキにお過ごしくださいね。

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