【お祝・人生の通過儀礼】人生の節目の儀式って??
~妊娠に伴うお祝から人生を終えるまで~
こんにちは!あまのやの齋藤です。
最近、私の周りでお孫ちゃんが産まれたり、娘さんの結婚が決まったりと嬉しいニュースが続き、とってもハッピーな気持ちになりました(^o^)♪
赤ちゃんが産まれたよ!結婚が決まったよ!といったらお宮参りや結婚式などのお祝いですね。
このように人生には様々な節目があり、お祝いをします。
その節目には何をどのようにしたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
なにより、どんな服装がよいのか……!
そもそも…
なぜ行うの?
どんな理由があるの??
今回は、第一弾!!
お宮参りから成人式までの「通過儀礼」についてお伝えさせていただきます。
【お宮参りから成人式】
*目次*
1.通過儀礼とは
2.通過儀礼の種類
お宮参り
七五三
・3歳(髪置の儀)
・5歳(袴着)
・7歳(帯解)
十三参り
成人式
3.ご家族の装い
4.さいごに
1.通過儀礼とは
人の一生には、誕生にともない行われる儀礼から、死に至るまでの生涯のなかで、場所・状態・社会的地位・年齢などの変化にともない行われる様々な行事があります。
このように重要な変化・節目に行なわれる儀礼を「人生の通過儀礼」といい、人生の新たな段階へ達したことを祝い、社会的な承認をえるものです。
*儀礼とは一定の決まりごとで行われる行事。
2.通過儀礼の種類
人生の通過儀礼は大きく三種類に分けられています。
【予備儀礼】
結納 岩田帯 髪置
【加入儀礼】
お七夜 お宮参り 袴着 帯解 十三参り 成人式 結婚式 入学式
【分離儀礼】
卒業式 送別会 葬儀
お宮参り
赤ちゃんを授かってから帯祝い・お七夜そしてお宮参りなど様々な通過儀礼があります。
お宮参りは、その土地や地域社会の一員として認めていただくために産土神(うぶすながみ)にお参りします。(産土神:赤ちゃんが生まれた土地の守護神)
そして、赤ちゃんが無事に生まれてきたことの感謝と健やかな成長を願って、産土神に参拝する儀式です。
お宮参りはいつするの?
生後1か月ごろに神社にお参りします。
お参りの時期は地方によって違いがありますが、男の子は生後31~32日、女の子は32~33日に行います。
お宮参りは、初宮参り(はつみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)とも言われています。
お宮参りの服装は?
赤ちゃんの正式な服装は白羽二重の内着に祝着(のしめ)の和服です。
男の子は、黒、紺色、灰色、水色などの色合いにかっこいい柄の描かれた祝着(のしめ)が選ばれているようです。
・鷹・龍や虎・宝船・亀甲花菱(きっこうはなびし)などの柄があります。
女の子は、赤、桃色、オレンジ色、黄色の色合いに美しい柄の描かれた祝着(のしめ)が選ばれているようです。
・手毬(てまり)・御所車(ごしょぐるま)・鈴(すず)・丹牡(ぼたん)・芍薬(しゃくやく)・桜などの柄があります。
祝着(のしめ)の柄には幸せを願う思いやおめでたい意味が込められています。
現在では、白羽二重ではなくベビードレスの上から祝着(のしめ)を掛けるお家も増えているようです。
七五三
3歳(髪置の儀:かみおきのぎ)
3歳まで清潔にして病気を予防するために髪を剃っていました。が、3歳になると子供に育ったことをお祝いし剃っていた髪を伸ばし始める儀式です。
櫛置き(くしおき)・髪立て(かみたて)とも呼ばれています。
3歳(髪置の儀)の服装は?
三つ身の着物や初着の上に、袖のないベストのような形をしている被布(ひふ)を着ます。
*被布とは着物の上から着用するはおりもの。
5歳(袴着の儀:はかまぎのぎ)
5歳になった男の子が少年の仲間入りをするため、初めて正装である袴を着けて(つけて)行う儀式。
これまでの成長に感謝をし、これからの健康や幸福を祈願します。
5歳と決められたのは江戸時代以降です。
着袴の儀(ちゃっこのぎ)・紐落し(ひもおとし)ともいいます。
5歳(袴着の儀:はかまぎのぎ)の服装は?
一般的には、着物と袴に羽織をはおります。
そして、羽織の柄にはたくましく元気に育って欲しいという願いが込められています。
7歳(帯解の儀:おびときのぎ)
7歳になった女の子がこれまで着物を着るときにつけていた紐を取り、大人と同じように帯を結ぶ儀式。
「7歳まえは神のうち」と言われ、7歳になって一人前の女性として認められる節目と考えられていました。
紐解き(ひもとき)、帯祝い、帯結びともいいます。
7歳(帯解の儀:おびときのぎ)の服装は?
大人と同じ「四つ身」の着物に帯を締めて、帯のまわりには「しごき」を付けます。
扇子や筥迫(はこせこ)などの小物も必要となります。
きものの柄には、一つ一つ意味が込められているんですよ!
十三参り(じゅうさんまいり)
数え年で13歳になった時に虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)様にお参りをして知恵と福徳を授かる儀式です。
当時の天皇が成人の儀式を13歳でおこなったためお参りの風習となりました。
知恵参り(ちえまいり)・知恵もらいともいいます。
正式には、旧暦の3月13日、現在の4月13日頃に参拝します。
十三参り(じゅうさんまいり)の服装は?
正式には、男の子は紋付羽織袴です。女の子は大人と同じきものを着ます。
成人式
心身ともに成長し、大人の社会への仲間入りを祝う儀式です。
男子は「元服(げんぷく):冠(かんむり)または烏帽子(えぼし)を付け服装を改める儀式」。
女子は「髪上げ:髪を結いあげる儀式」「裳着(もぎ):裳という衣服を身に着ける儀式」という成人の儀式が、成人の日と制定され現在に至っています。
成人式の服装は?
男子の正装は紋付袴ですが、大半がスーツです。
大学の入学式にあつらえたスーツを着用する人が多いようです。
女性の大半は振袖です。
振袖は未婚女性の第一礼装で華やかさと上品さをそなえ、その振袖を着ることで大人になったという自覚を持つことが出来ます。
また、「振る」ということに厄を払う意味を持っていますので成人式に振袖を着ることで厄を祓い人生の門出に身を清めるという意味があります。
3.ご家族の装い
ママやおばあちゃん女性の服装は?
着物を着るときは、一般的に訪問着、色無地、付け下げになります。
お洋服の時は、フォーマルな装いが好ましいです。
パパやおじいちゃん男性の服装は?
ママ・おばあちゃんが、着物を着ていても一般的にはスーツを主流に着用します。
4.さいごに
このように成人式までには成長に伴い様々な節目を迎えます。
その節目にはこれまで無事に成長してくれた感謝とこれからの健やかな成長を祈願するためにお参りをします。
日本人は古来よりこのような人生の通過儀礼を日本の民族衣装である着物を着て行ってきました。
あまのやでは心に残る着物をお届けしています。
人生の大切なお祝いには、着物で家族の記念日を残しませんか。
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